石張りの風呂を作りました。
初めまして、常務の高島と申します。木々の緑が目に眩しい
初夏の陽気の中、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
さて今回の記事の内容ですが、先日最近の住宅では珍しく石張りのお風呂の工事
をしたので紹介させて頂きます。
今年の冬のことですが、昔からのお客様から30年近く経つお風呂の浴槽に亀裂が
入ったと連絡がありました。とりあえず応急処置をしてメーカーに修理の相談を
しましたが、基材が劣化していて根本的な修理は難しいとのこと。
そこで新しい浴槽に入替えてタイルの張替えをしようという話になりました。
某TOTO及びINAXのカタログを持って新しい浴槽を決めて頂こうと
お邪魔したところ・・・・・・
お気に召す商品が存在しません。何でも手足を伸ばしてなおかつ
首あたりまでしっかり浸かる深さがほしいとのこと。
ステンレスでの特注も考えましたが、お客様の方からそれなら現場施工の石張りの
浴槽にして欲しいとの話になりました。
入社して10年以上経ちますが、今までお風呂といえば全てユニットバス。
前職のゼネコンの現場監督時代に温泉施設の工事に配属されたことがあったので、
その時の記憶に基づいて工事をしました。
専門的な話になりますが、施工図を描いて仕上げから逆算して躯体寸法の墨出しを
基準墨をもとに・・・・という具合に久々に頭を悩ませました。
お風呂ひとつですが実に10種類の職種の職人さんたちに仕事をしてもらいました。
ちなみに仕上げですが、浴槽は赤御影石(インペリアルレッド)、
壁・床はタイル、天井はアルミのスパンドレルです。
いくつもの工程で養生する(乾かす・固まらせる)期間が必要となるため、
お客様には長い期間ご不自由をおかけしましたが、完成して試しにお湯を張り
湯縁からお湯があふれるのを目にしたときはなかなかいい気分でした。
大変でしたが、いい経験をさせて頂いたと思っています。
既成の一般的なお風呂では飽き足らない方、是非ご相談を。